【語学力】マレーシア進出にどこまで必要?
海外

(2017.06.12)

語学力はマレーシア進出における最重要能力なのか?
マレーシア進出を検討している企業の課題として、「英語力がある人材を確保できない」とお伺いする機会が非常に多いです。しかし、本当に英語力が必須なのでしょうか。日本でマレーシア進出を考えていると、コミュニケーションの基礎となる語学力は、最重要と思われるかも知れません。しかし、マレーシアから見ていると、語学力は最重要ではないと感じます。なぜなら、通訳で補うことができる能力だからです。

【最重要】異文化の中でも実力を発揮できる力
これが、マレーシア進出担当者が持つべき最重要能力です。
日本企業内にいれば、上司、同僚、総務、経理等の様々なサポートを受ける事ができます。その多くが日本人です。同じ環境、同じ価値観の人々の中で仕事ができます。マレーシアでは、よほどの大企業でない限り、多くの事を自分自身で行わなければなりません。また、取引先、部下等の多くが、日本人とは異なる価値観や文化を持っている人々です。日本人の常識や習慣が通用しない環境で、全く考え方の異なる人々との協力関係を築きながら仕事の成果をだすことができる。大きなストレスのある環境を上手く乗り切れる能力を持った担当者がいなければ、マレーシア進出は成功しないでしょう。

どんな人が異文化の中で生き残れる?
海外旅行に行くと日本と違って、店員の態度が良くないとか、街の掃除が行き届いていないとか、皆さん気になりませんか?
皆さんもご承知の様に、日本は世界でもトップレベルの経済大国です。このような国で生活している日本人の価値観や基準で進出先の国や人を批判しても、何も生まれてきません。どの国や文化にも、良い面と悪い面があります。それを批判ではなく理解することが、異文化の中で実力を発揮するためには必要です。その国に迎合するわけではありません。現地の文化や価値観を尊重するということです。

語学力が無いことのリスク
語学力が最重要ではないと言っても、例えばマレーシア進出をするのであれば、英語、マレー語、中国語ができることに越したことはありません。全く語学ができない場合、次のようなリスクが考えられます。
・誤訳や意図が通じていない事がわからない事によるトラブル
・直接意思疎通できないので、通訳に事務所の権限を握られてしまう
・日本語ができるパートナー以外とは協働できないので、ベストなビジネスプランが組めない 等

マレーシア進出成功にはビジネスツールとしての語学力が必要
マレーシア進出成功に必要な語学力とは、ビジネスを円滑に進めるツールとしての語学力です。
マレーシアの場合、マレー系も中華系も、英語が母国語ではありません。異なる人種が集まって暮している国ですから、歴史的な過程を経て、共通言語として英語を活用するに至ったのです。
マレーシアのビジネスシーンで必要な英語力とは、ビジネスの課題を乗り越えるためのツールとしての語学力なのです。必要最低限の範囲で自らの意思を伝え相手を理解する事ができる語学力は、できれば身に付けたいところです。また、語学力は通訳で補完することが可能です。現在の日本は世界有数の経済大国です。どの国にいっても、程度の差はあれ日本語学習者を探す事は可能です。

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